確かに すごい ばあちゃん です
最近 身近な人たちの間でブームなのが このシリーズ。
映画にもなり テレビドラマにもなったからだと思う。
ばあちゃんの後ろを振り向かない生き方は、確かにすごいと思う。
確かに、見事な貧乏暮らしだとも思った。
でも、貧乏を連呼してはいるけれど、
昭和30年代に育った普通の田舎の子であるならば、
皆似たような経験を一つや二つは持っていて当たり前かもしれないとも思った。
あまりにも懐かしくて、私たち世代が飛びついたのかなと思った。
着た切り雀で働いた私の母。
授業参観の時に、臙脂のカーディガンを着ている母がとてもまぶしかった。
けれど、その後何年も、母が同じカーディガンを着てくるのに気付いた時には、
胸が痛くなった。
それは、私が成長していて、
暮らしの実情を知る事になった証だと思うけれど…
私は自分の家が貧しくてつらいなどと思った事はなかった。
友達の母親もまた、似たような暮らしだった。(と思っている。)
まわりのみんなが、似たように貧しかった。
自分の分を切りつめても、子供を先にと考えてくれた両親。
その思いが、ストレートに伝わった時代だと思う。
あのころ、何か買ってもらう事がありがたくてうれしくて…
あの感激を今の子供たちは味わえないだろうと思うと、
ちょっとかわいそうにさえ思えてくる。
と、こんな風に、自分の子供だった頃を思い出してみたくなった。
こんな気持ちになる、1冊だった。
by hanaatushin | 2007-01-25 00:10 | つぶやき