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土地に生き死ぬこと

私自身も親元から離れたところに暮らしています。
夫の両親と同居です。
一応長男の嫁なので…。
毎年、否が応でも、お墓参りとかお寺の行事とか先祖の法事とかで、
婚家のルーツを強く意識しなければなりません。

最近、庭の木はいつからのものだろうか
200年?いやそれ以上前から我が家の家族を見つめてきたのだろうか
とか考えるときがあります。
何代か前のご先祖様が、二男に酷似しているのも気になります。

突然、「家」がこの先どうなるのかなどという思いに駆られることがあります。
私が生まれた家でもないのにです。

私が生まれた家も古く、墓参の時には、10以上の石碑に線香をあげ手を合わせます。
我が家が守る石碑の数です。
弟がそれを守っています。

脈々と続くものを考えるのは、「家」を考えるのは、時代に合わないことなのだと思います。
でも、私は、私の爪の先にまでもに流れるたくさんの祖先の血を感じるのです。
土地に生き、つないでいくべき何かを感じてしまうのです。
土着の魂なのでしょうか。

でも、それを子ども達に強いるつもりはありません。
ただ、私にはいまだに、土地に生きた先祖の血が流れていて、
他家に嫁いで来てさえもそれが消えずにいるのです。

子離れをすることとは違うレベルなのですが、なぜか、こんなことを書いてみたくなりました。
どんなにあがいても、私の人生と子供のそれとは違いますから、
子ども達に生き方を強要はできません。
なるようになるのですから。

でも今は、もう少しで終わるだろう子育ての感傷に浸っていたいと言うのが実感です。

by hanaatushin | 2005-09-08 01:13 | 大切なとき