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きもったま母さんになりたかった日

27日。娘の遠征試合応援のために、出かけていました。車で1時間半のところにです。
とてもさわやかな風の中で、娘は残り少ない試合をこなしていました。
娘は蒿3、まもなく部活は引退し、大学受験に向かいます。
あまりいいお天気だったので、浮き立った気持ちで実家に電話してみました。
母の声を聞きたくなった事もありましたが、気になっていたことがあったからです。
お天気に後押しされて、思い切って電話したというのが本当のところです。

11時から、入院している義妹の担当医の説明会があり、弟と義妹の父親が行っているということでした。

足下から力が抜けていって、立っているのもやっとになりました。急に不安に押しつぶされそうになったからです。今すぐにでも実家に行きたいと思いました。
でも、ここから私一人では行けません。遠いし、車もありません。

お父さん、帰りたい。
へなへなとして私は言いました。

夫は、新幹線を使い乗り継いで実家に帰るようにすすめてくれました。
娘の好投で試合は勝っています。

夫に駅まで送ってもらい、新幹線に飛び乗りました。

思いがけない列車の旅でした。
途中SLとすれ違いました。土日を利用した観光客らしい中年夫婦が、楽しそうに旅行ガイドをのぞき込んで話していました。私はただただ窓の外ばかりを眺めていました。田植えを終えたばかりの水田が至るところで輝いていました。何年ぶりかで見た初夏の表磐梯は目にしみるような美しさでした。

実家に到着したのは5時間近くたってからでした。
病院の説明は、検査内容についてだったそうです。結果はまだ分かりませんでした。
弟は、姉ちゃんは神出鬼没だなぁと呆れていました。

夜の8時に主人が車で迎えにきてくれました。
私は晩ご飯の支度をして待っていました。
実家のみんなと一緒に晩ご飯を食べました。1時間ほどして、家を出ました。私が、日曜日にどうしても出勤しなければならなかったからです。朝6時には家を出なければなりません。
夫と交代しながら運転して、12時過ぎに、家につきました。

何のために新幹線に乗り、電車を乗り継いで実家にいったのかよく分かりません。

不安でたまらない自分を支えるためだったのだと思います。そのために、時間を作って駅まで送ってくれたり、3時間もかけて迎えにきてくれたりした夫に感謝しなければと思います。私よりもっと不安なはずなのに、笑顔でねぎらってくれた弟に感謝しなければと思います。

いつもいつも誰かに支えてもらってばかりの私だなあと情けなくなります。ビクビクおろおろしないで、しっかり受け止められるようになりたいのに、なかなかなれません。それは遠い道のりのようです。
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by hanaatushin | 2005-05-30 14:51 | つぶやき

コーヒーの木


今年20歳になった息子が、小学生の時にコーヒーの木を買ってきました。
割り箸よりも細い幹に、大きな葉っぱを3枚ほどくっつけているような、頼りない風情の木でした。寒い北国では育てるのは無理だろうと思っていましたが、毎年毎年確実に葉の枚数を増やし、丈を伸ばしていました。
今では180センチある息子の背丈近くまで育っています。

息子は、たまに帰省してくると、いつもいとおしむようにコーヒーの木を眺めていました。
そして、大きくなったなあと、兄弟にでも言うように言葉をかけていました。

息子が久し振りに帰ってきた土曜日の朝、コーヒーの木に花がついているのを見つけました。
まるで、2男を待っていたかのようなタイミングでした。

お母さん、コーヒーの花見た?初めて咲いたんだよ。
その日帰りが遅かった私を迎えるとすぐに息子が言いました。
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10年経ったんだなぁと息子が言いました。
しみじみとした感じで言いました。
本当にもう10年も経ったのですが、そんな実感がありません。

子ども達は大きくなり、生活リズムも関わり方も変わりました。
でも、私の気持ちも子ども達との心の距離も変わってはいません。
そんな気がします。

あと10年経ったら…
あのころと何も変わっていないわよ。
と言えたらいいなと思います。
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by hanaatushin | 2005-05-30 10:53 | つぶやき

すずらん

スズランが都忘れの領域を侵してはびこっていたので、思い切って引っこ抜きました。
その領域の葉っぱは全て、花をつけているものも全て引っこ抜きました。
地下茎がそのままだから、都忘れを守る役には立たないかもしれませんが、とりあえず今の領分を守ってあげました。

引っこ抜いたスズランは一抱えほどもありました。
もったいないので、花の綺麗なところだけを職場に持っていきました。

若い女性陣から、
「わー、きれい。スズラン好きなんです。」
「部屋中にいい香りが…。」
と喜ばれました。
やっぱりスズランは女の人に人気の花なんだなと思いました。

でもちょっと待って、他の花を持っていったところで、男性陣は花に目を向けるでしょうか?
花の類に歓声を上げるのは、女性に限ったことなのでしょうか。
でも、職場で一番若い男子職員は、さくらを飾ったときにわざわざ花台に合うテーブルを運んできてくれたっけ…。
男性も感じる心は同じでも、表現の仕方が違うって事なのでしょうか。

そういえば、主人は私のどんな料理にも
「うまいっ!」
と感嘆したことはありません。
どんなにドレスアップしても
「きれいだね。」
などという言葉を聞いたことはありません。
感じる心はあっても、表現の仕方が私の期待とは違っていたということなのでしょう。

などと、スズランの可憐さにうっとりしながら考えていると、
「スズランは見かけによらず、強いんだよね。どんどんはびこって手に負えなくなるんだよ。植木鉢に植えていた方がいいよ。」
と男性の声。
「へぇ、見かけとずいぶん違うんですね。」
と話題ががらりと変わっってしまいました。
いい香りを放って可憐さを売り物にしているスズランでさえも、実は生命力旺盛、他の植物を脅かすことさえあるのです。
もともと可憐さなどほど遠い私ですから、うるさがられたり、あきれられたりすることがあっても当たり前だわね、と朝から変に納得してしまいまいた。

花瓶にスズランをいけて、玄関に持っていく、その一こまに人生の機微を感じたようなきがした朝のひとときでした。
おお、たかがスズランされどスズラン。
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by hanaatushin | 2005-05-27 02:50 | つぶやき

よもぎ団子

義妹が急に入院しました。
何日も高熱が出て、原因が分からないためです。

両親とも大病を克服して
「リハビリみたいなもんだ」
といいながら続けている農業はちょうど田植えの盛りでした。
「1時間も立っていると、もう何もかも投げ出したくなるほど疲れる」
といいながら、何日も田植えに手間がかかるほどの農業をしています。

弟は仕事が忙しくなって、今日の日曜も会社に行っています。
3人の子供の、部活や塾の送迎、地区の役員会など、食事の時間も十分にとれないほど動き回っています。弟も体が丈夫な方ではありません。

義妹が心配です。
両親が心配です。
弟が心配です。
姪や甥が心配です。

何の役にも立たない私だけれど、
親の話を聞くだけでも
まだ小さい姪の相手をしてやるだけでもと思って
朝、冷凍にしていたよもぎと団子の粉を持って車を出しました。
途中休憩を入れて、2時間40分。

姪とよもぎ団子を作りました。
鉢をしっかり押さえて
真剣にこねている姪を見ていました。
「お母さんに持っていってあげる」
そういいながら、姪は力を込め粉を練り
なでるように団子を丸めました。
母は、
「せっかくだからあんこを作ろうね」
と張り切っていました。
田の仕事から父が帰ってくるのを待って
ほんのり若草色のよもぎ団子にできたてのあんを付けて
私と姪と両親の4人でいただきました。

義妹の病気は心配だけど
4人で
「おいしいね」
と団子を食べているひとときは幸せでした。

午後は家の裏の畑に行って、
アリストロメリアとほおずきとペチュニアとギボウシの苗をもらってきました。
母は別の畑から見事なアスパラを一抱え分も採ってきて、私の車につけてくれました。

弟には会わずじまいでしたが、義妹の病室に顔を出して帰りました。
義妹は、私にねぎらいの言葉をかけてくれました。
10分ぐらい話をしました。
思ったよりも元気そうだったので少し安心しました。

帰りの2時間40分。
夕暮れの中のドライブだったのにとても満たされた気持ちで運転できました。
やっぱり顔を見に行ってよかったと思いました。
落ち着いて穏やかに心配している家族をすごいと思いました。
心配していてもおろおろせずにしっかりしていてすごいと思いました。
お見舞いに行ったはずの私が、元気づけられ慰められた一日でした。
義妹にあってよかったと思いました。
姪と母と一緒によもぎ団子を作って、本当によかったと思いました。
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by hanaatushin | 2005-05-23 02:27 | 大切なとき

すなお

本当は不安なのです
助けて下さい
どうか私の近くにいて下さい

そう言えたら
そう
すなおになれたら

諦めたふりもしなくていいのに
少しも痛手を負ってなどいないと
装わなくてもいいのに

私が見えない
この世界でだけ
弱音を吐けるような
素直な自分をさらせるような
少し柔らかな心を持てるような
そんな気持ちになります

でも
身近にいる人にも
だれにも
言えない
言いたくない

何もなかったように
いつもと変わらないように
私のままで今日も終わります

本当は
不安でたまらないのです
だから私の近くで眠って下さい

こんな思いは
かけらも持っていない私のままで
すなおになれない
すなおになりたくない私のままで
今日も終わります
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by hanaatushin | 2005-05-22 22:22 | つぶやき

つくり話

幼かった頃
幼稚園に行きたくなくて
何度となく駄々をこねました
泣きながらじたばたして

若かった頃
自分が計画した仕事が、うまくいかず
思い通りに動いてくれない同僚を恨み
考えたように動けない自分が情けなくて
胃が痛くなり 食べられなくなりました

隣にいたはずの人が
いつの間にかずっと先に進んでいて
自分がひどくみすぼらしく感じられて
焦燥感と絶望感にさいなまれました
仕事を辞めてしまおうかと思うほどに
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でもいつの頃からか
激しい欲求や怒りや嫉妬が
私の中から
立ち去っていったのかなと
感じるときがあります

穏やかなわたしに
なれたのでしょうか
いいえ
いつの間にか
諦めているのです
諦めて
受け入れて
そして、何もなかったように今日を終えるのです
どんなときにも穏やかに座っている私がいるのです
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by hanaatushin | 2005-05-21 12:00 | つぶやき

ほほえみ

押入の奥から額に入った一枚の写真が出てきました。

2~3歳のころの長男の写真です。
そのころめったに飲ませて貰えなかった、甘い飲み物の瓶を大事そうに抱えて、
至福の表情を私に向けています。
無垢のほほえみです。

確か実家に向かう長いドライブの途中に撮った1枚です。
そのときが鮮やかによみがえるようです。
「かぁくん。」
息子はそのころ私をそう呼んでいました。

息子が中学生だったころ、私は息子の反抗期に悩んでいました。
息子は、暴力ではなく自分をどんどん小さく縮こまらせることで反抗しました。

そんなときに、私達は、写真を額に入れて飾りました。
かわいいね。
写真を前に私達夫婦は、息子の小さかったときのことや、息子への思いをよく語りました。
今も変わらず、かわいいよ。君は、だいじだよ。かけがえのない存在だよ。
遠回しにでしたが、そう息子に伝え続けたつもりです。

なんだよ。
息子は写真を飾ったことに文句を言いましたが、自分から外すことはありませんでした。
たまに、じっと写真の前に立っていたことも知っています。

その息子も23歳を過ぎ、自立して家を出て行きました。
そして、久し振りに3歳の息子の写真にまた出会ったのです。
いつの間にか大きくなって、自分の道を自分で見つけられるようになって、
お母さんは、嬉しいよ…

いつまでも子離れできない情けない母親だけど、当分の間写真をまた出しておきます。
なんてかわいいほほえみだこと 
そんなふうに話しかけながら
親ばか気分を楽しみましょう。

あぁ、君の母親で本当によかった。
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by hanaatushin | 2005-05-15 15:25 | 大切なとき

新緑の滝

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生活に変化があると、
それが潤いに思えたりする。
小さな変化が、
日常に彩りを添えてくれる。

今日、
仕事でいつもと違うところに
出かけることができた。
午前中、
ドライブインで一息入れ、
暗くなった帰り道には、
コンビニでコーヒーブレイク。

ほんのちょっとした
ことなんだけれど、
ああ、いいなぁと
一息つくことができた。

雨に洗われた白糸の滝
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by hanaatushin | 2005-05-13 22:23 | つぶやき

分かっていても…

明るい方
日の照っている方を見ていればいいよ
そうしたら、
気持ちだって明るくなる

分かっているけど
触れたくない
触れられたくない
気付かれたくない
暗い方に
気持ちが向かう

本当の私は
どっちを向いているのか
本当は
何を考えているのか
分かっている

考えていること自体が
惨めで
屈辱的で
賤しくて

そしてそう思う自分自身も
とても嫌で…


だけどね
だけど…

ねじ曲がった気持ちを持つのも
人として普通のことだよ
嫉妬や
やっかみや
妬みや
陰の感情を
隠さなくても
そんな感情に覆い尽くされる自分を
さげすまなくても
気にしなくても
いいよ

私は私を嫌いになったりしない
大丈夫
私がついているから
思いっきり
真っ黒な心も
さらけ出してしまっていいから
大丈夫
私はずっと私を好きでいるから
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by hanaatushin | 2005-05-10 22:17 | つぶやき

元気でいること

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体も心も元気でいることに感謝しよう
くよくよしたくなることはあっても
私は今こうして考えることができる
気が滅入りそうになることもあるけれど
私はこうして好きな花にカメラを向けることができる
今日は青いカーディガンを選んで、ちょっと華やいだ気分を味わうこともできた

私が私でこうしていることは
とても素晴らしいこと
そう思うと、他の何もいらなくなる
周りの全てがすてきに見える
周りの人みんなが優しく見える
全てに感謝する気持ちで
心が満たされる
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by hanaatushin | 2005-05-08 19:10 | つぶやき