すずらん

スズランが都忘れの領域を侵してはびこっていたので、思い切って引っこ抜きました。
その領域の葉っぱは全て、花をつけているものも全て引っこ抜きました。
地下茎がそのままだから、都忘れを守る役には立たないかもしれませんが、とりあえず今の領分を守ってあげました。

引っこ抜いたスズランは一抱えほどもありました。
もったいないので、花の綺麗なところだけを職場に持っていきました。

若い女性陣から、
「わー、きれい。スズラン好きなんです。」
「部屋中にいい香りが…。」
と喜ばれました。
やっぱりスズランは女の人に人気の花なんだなと思いました。

でもちょっと待って、他の花を持っていったところで、男性陣は花に目を向けるでしょうか?
花の類に歓声を上げるのは、女性に限ったことなのでしょうか。
でも、職場で一番若い男子職員は、さくらを飾ったときにわざわざ花台に合うテーブルを運んできてくれたっけ…。
男性も感じる心は同じでも、表現の仕方が違うって事なのでしょうか。

そういえば、主人は私のどんな料理にも
「うまいっ!」
と感嘆したことはありません。
どんなにドレスアップしても
「きれいだね。」
などという言葉を聞いたことはありません。
感じる心はあっても、表現の仕方が私の期待とは違っていたということなのでしょう。

などと、スズランの可憐さにうっとりしながら考えていると、
「スズランは見かけによらず、強いんだよね。どんどんはびこって手に負えなくなるんだよ。植木鉢に植えていた方がいいよ。」
と男性の声。
「へぇ、見かけとずいぶん違うんですね。」
と話題ががらりと変わっってしまいました。
いい香りを放って可憐さを売り物にしているスズランでさえも、実は生命力旺盛、他の植物を脅かすことさえあるのです。
もともと可憐さなどほど遠い私ですから、うるさがられたり、あきれられたりすることがあっても当たり前だわね、と朝から変に納得してしまいまいた。

花瓶にスズランをいけて、玄関に持っていく、その一こまに人生の機微を感じたようなきがした朝のひとときでした。
おお、たかがスズランされどスズラン。
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by hanaatushin | 2005-05-27 02:50 | つぶやき