ポプラの秋

湯本香樹実著の「夏の庭」をオークションで購入したときに、
この「ポプラの秋」もいっしょに買った。

この休みに読んだ。
こんなに、読後感が澄んだ気持ちになれた本に出会ったのは
最近なかったような気がする。

子供向けの本の優しさや純粋さとは違う
けれども、純粋な何かに心が満たされていくような気持ちになった。

千秋をめぐる人たちが、すべて善良な人たちで
千秋は自分の知らないところでたくさんの人の輪で支えられて大人になっていく。

大人になった千秋が、人生の襞に押しつぶされそうになったときに
自分を支えてくれていた人々の思いの網に改めて気づくとき、
私たち読者も、千秋と同じ思いを抱き、胸に温かいものが押し寄せてくる。

私は、湯本香樹実という作家を知らなかった。
けれど、今は知っている。
これを、ささやかな満足感というのだなと思う。
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by hanaatushin | 2006-10-15 21:49 | つぶやき